スターリンの対日情報工作 | 新書野郎

スターリンの対日情報工作

スターリンの対日情報工作 クリヴィツキー・ゾルゲ・「エコノミスト」 (平凡社新書)スターリンの対日情報工作 クリヴィツキー・ゾルゲ・「エコノミスト」 (平凡社新書)
三宅 正樹

平凡社 2010-08-11
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タイトルにスターリンの対日情報工作を謳っているが、スターリン自体はほとんど言及されない。いずれにしてもスターリン自らが日本の工作に乗り出すなんてことはなかったろうし、ゾルゲの情報を見過ごしたところを見ても、隣国で潜在敵国とはいえ、遠い極東のまだ先の日本のプライオリティはソ連にとって高くなく、それは今のロシアでも事情は変わらないだろう。言及されているクリヴィツキーの文書に関しても偽書疑惑があるそうで、結局、ソ連は漁夫の利を得る形でしか日本と戦争など出来なかったということか。多くの類書をダイジェストしているので便利なものではある。
★★